歯科理工学♪

D.T.C.S.ブログ

歯科理工学♪

皆さん、こんにちは(^O^)
今日はおだやかないい天気でしたね。
学校の玄関前の花壇に水仙が咲いていました♪

春も近い感じですね。
さて、2年生は国家試験対策の追い込みをしていますが、1年生は何をしているかと覗いてみると・・・
歯科理工学(材料の勉強)の実験に使用する試験片を作っていました。
今回行っているのは金属の被せ物の適合性を調べる実験で、さまざまな条件下で試験片を作ります。

ワックス(ろうそくのロウのような物)を試験金型に流し、決められた圧力をかけます。

その後、埋没材(熱に強い石膏のようなもの)を水で練り、埋没(金属を流し込む為の型)を行います。
この時の埋没材を練る水などの条件を色々と変え、出来上がった金属の試験片を元の土台に合わせて浮き上がり具合調べる実験。
この実験を行うと実際の作業でも、何故きちんと材料を計量しなければならないのかがよく分かります。
話は戻りまして、埋没が終了したら鋳型の焼却(ワックスを焼いて金属が流れる空洞を作る)を行います。

↑三段ファーネスと言います。
温度が三段階にセットしてある窯が3つあり、鋳型を決められた時間で温度の高い窯に移して、鋳型温度を徐々に上げていきます。実はこの実験の重要な部分で、焼却時に鋳型がほんの少しだけ膨張します。

この膨張は金属を流して固まる際に僅かながら金属は収縮して固まるのですが、それの収縮分を補ってくれます。

先ほどの埋没材を練る際に水の量を変えるとこの鋳型の膨張の度合いが変わります。
ちょっと難しいかもしれませんが、実際に実験を行うとよく分かるようになりますよ~(^^)/

この実験については温度管理を覚えるためにあえてアナログなファーネスを使用していますが、学校にはもちろんオートファーネスも完備してますよ!(^^)!

1年近く勉強してきましたから、鋳造の手つきも慣れたものですね♪

間近で見ると迫力あります!!

鋳造が終わるとこんな感じで鋳型に金属が流れ込んでいます。埋没材を除去してから・・・

スプルー(金属の流れ道)をカットして・・・

試験片の出来上がり!(^^)!
これを一定の力で元の型に戻して、専用の読み取り顕微鏡で適合の度合いを調べます。

※↑の画像は入れ歯の材料を読み取っていますが、同じ器材を使用します。
今日のブログは少し専門的な感じですが、歯科技工物の作り方だけでなく、材料の性質も理解しておかないとキチンとした歯科技工物は作る事ができません!!
本校ではこのような基礎の部分もバッチリ学習する事が可能です(^^)/

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